千葉県、東京都の駅構内などで4件連続で発生した異臭騒ぎで、6月17日に同県市川市の東京メトロ東西線の妙典駅構内にまかれた液体は、塩素系と酸性の洗浄剤を混合させたものだったことが26日、分かった。混合させると有毒な塩素ガスが発生するといい、千葉県警と警視庁は残り3件の液体の成分鑑定を進め、威力業務妨害容疑などで捜査している。
調べでは、妙典駅でまかれた液体は、塩素系のカビ取り用洗浄剤と酸性のトイレ用洗浄剤の混合物だった。いずれも市販されており「混ぜるな危険」などの表示がある。
都内と千葉県の駅構内では6月以降、刺激臭の液体がまかれる事件が4件発生した。いずれも緑の液体が入ったポリ袋などが駅構内や列車内に置かれていた。今月上旬には報道機関に「すべて私がやった。東京都内にターゲットを移す」などと書かれた犯行声明とみられる文書が郵送されている。県警などは、同一犯による連続事件の可能性が高いとみて調べている。【神澤龍二、倉田陶子】
毎日新聞 2006年7月27日