「環境ゲーム」のイメージ。リサイクル、ゴミ削減など幅広いテーマが対象だ=武蔵工大提供
地球温暖化など環境問題の解決策を若い世代に提案してもらおうと、武蔵工業大(中村英夫学長)が「環境ゲーム作成コンテスト」を企画した。全国の高校生、大学生を対象に、一人ひとりのライフスタイルの見直しを促すオリジナルのゲームソフトやアイデアを募集中で、中原秀樹・同大環境情報学部教授は「若い人たちの視点で、どんな取り組みが可能かをゲームという方法で提案してもらいたい」と呼び掛けている。
コンテストのテーマは「私たちの未来は私たちが変える!」。パソコン上で動かす「ゲームソフト部門」と、ゲームのアイデアや構想を募る「ゲームコンテンツ部門」の2部門で実施。内容は、省エネルギーやリサイクル、環境に配慮した消費行動を促すグリーン購入などが対象。
1次審査は、同大で環境や情報分野の研究をしている学生約50人が行う。続いて、環境問題の専門家やゲーム会社の担当者による2次審査に進み、入賞作品が選ばれる。ゲームの完成度だけではなく、環境教育で活用できるか、継続的に挑戦したくなるかなどの視点から審査されるが、入賞作品は将来的には商品化される可能性もあるという。
中原教授は「ゲーム好きの若者たちは『ゲーマー』などと呼ばれ、社会との接点の希薄さが問題になっている。だが、その才能を社会的な課題に振り向ければ、大人の硬い頭とは一味違う柔軟で面白い環境対策が生まれるかもしれない。夏休みに合わせて、多くの若者に挑戦してもらいたい」と呼びかける。
締め切りは9月30日。詳細は、同大ホームページ(http://www.yc.musashi-tech.ac.jp/news/2006game.html)に掲載している。問い合わせは、同大中原研究室(045・910・2570)へ。【永山悦子】