東京電力は6日、福島第1原発4号機(福島県大熊町)から放射性物質トリチウムを含む排水が外部に漏れ出した可能性が高い、と発表した。残った排水のトリチウム濃度は自然界の約26万倍で、実際に漏れた量は今後調査する。
東電によると、原子炉建屋内にある暖房用ボイラーや機器冷却・洗浄用に使われる純水の配管内の水量計が異常を察知したため点検して分かった。通常閉まっている弁が開き、トリチウムを含んだ排水約5万リットルが純水に混じっていた。純水は配管を通して太平洋に排出されており、排水の一部が太平洋に漏れ出した可能性が高いという。【坂本昌信】
毎日新聞 2006年8月6日