埼玉県ふじみ野市営プールで小学2年の女児(7)が死亡した事故を受けた一斉調査で、青森県内の学校や公営プールでは延べ46カ所(8日現在)の「吸排水口の不備」が見つかったが、03年に文部科学省が所管する財団法人・日本体育施設協会(本部・東京都)が実施した全国調査の際には、県内で10カ所しか不備が見つかっていなかったことが分かった。県教委は「当時は地元市町村教委が十分な調査をせずに回答していた可能性がある」としている。
県教委によると、同協会の03年の「国公立学校水泳プール実態調査」では、各市町村教委が管内小中高のプールの設置年数や消毒回数などを調べた。この際、10校で吸排水口のふたが固定されていないなどの不備が見つかり、05年6月までに安全対策が取られたという。
県教委スポーツ健康課は「わずか2年間で、こんなに多く(吸排水口のボルトなどが)劣化するとは考えにくい」と話している。【村松洋】
毎日新聞 2006年8月10日