1日午前6時ごろ、東京都奥多摩町白丸の旧青梅街道沿いにある公衆トイレ横の空き地に止まったワゴン車内で、若い女性3人が座席に横たわっているのを警戒中の警視庁青梅署員が発見した。3人は既に死亡。車内の床には練炭3個が燃焼した状態であり、死因は一酸化炭素中毒とみられる。同署は集団自殺とみて調べている。
調べによると、31日午後11時ごろ、大田区の女性会社員(24)から友人の携帯電話に「お世話になりました。幸せに」という内容のメールが送られてきたため、友人が女性の両親に連絡。両親が1日午前5時ごろ、蒲田署に捜索願を提出していた。死亡した3人のうち1人はこの女性会社員とみて、青梅署が身元確認を急いでいる。
女性会社員は一人暮らし。これまで自殺を図ったことなどはなかったが、自宅から両親あての遺書が見つかった。
残る2人も20代とみられるが、身元の分かるものは所持しておらず、同署で身元の特定をする一方、3人の関係などを調べる。
ワゴン車は3列シートのレンタカーで川崎ナンバー。車内には遺書はなかった。
現場は旧青梅街道沿いで、深夜や早朝は車の通行量が少ない。【木村光則】
毎日新聞 2006年9月1日