世界的に広がる主流のエイズウイルス(HIV)1型とは異なるHIV2型に日本人男性が感染したことが、厚生労働省の調べで分かった。国内に滞在する韓国籍の男性など外国人の感染例は2例報告されているが、日本人の感染を確認したのは初めて。
同省によると、この日本人男性は今年8月、気管支ぜんそくの症状で入院。1次検査でHIV感染の疑いが分かり、2次検査(確認検査)で2型と分かった。医療機関からの連絡で、同省エイズ研究班が確認した。
2型は西アフリカなどで流行。1型に比べ感染力が弱く、発症までの潜伏期間が長い。男性は過去に西アフリカで輸血を受けており、同省は輸血による感染とみている。男性は治療を受け、すでに退院している。
毎日新聞 2006年9月4日