小泉純一郎首相は11日夜(日本時間12日未明)、ヘルシンキ市内のホテルで記者会見し、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議で中韓首脳との会談が実現しなかったことについて「一つの意見が違うからと首脳会談を行わないと言ったのは私ではない。中韓の首脳だ。(中韓は)将来まずいことをしたと思うだろう」と述べ、靖国神社参拝問題を理由に首脳会談を拒否している両国の対応を重ねて批判した。
また自民党総裁選に絡み後継政権の党役員、閣僚人事について「新しい自民党総裁、首相に注文を付けることはない。さまざまな意見を聞きながら、自分で決めなければならないことだ」と述べた。
首相は「日本は世界で一番格差の少ない社会だ」と強調、小泉改革により経済格差が拡大したとの批判は当たらないとした。(ヘルシンキ共同)
毎日新聞 2006年9月12日