【ハバナ庭田学】11日ハバナで開幕した第14回非同盟諸国会議(115カ国・1機構)の高級事務レベル会議議長を務めるキューバのモレノ外務次官は同日、「テロリズムとの戦いは日付とは関係ない」と述べ、米同時多発テロから5年のこの日に合わせて特別な声明などを出す必要はないとの考えを示した。記者会見での質問に答えた。
モレノ外務次官は「米同時多発テロのこの日に何か声明は出さないのか」との質問に、「テロとの戦いは日付で左右されるものではない。あらゆるテロを否定することが非同盟諸国会議の政治的立場だ」と強調した。また、会議で採択される予定の最終宣言文書には、「テロの否定」が盛り込まれると語った。
非同盟諸国会議には、米国が「テロ支援国家」に指定するキューバやイラン、シリア、北朝鮮、スーダンが加盟している。一方で主催国のキューバは、40年以上にわたる米国の対キューバ経済封鎖を「国家によるテロ」と強く非難している。
毎日新聞 2006年9月12日