18日付のベルギー紙ルソワールなどによると、米インターネット検索大手グーグルがブリュッセルの裁判所でニュース記事の著作権をめぐる訴訟に敗訴し、同日からベルギー国内の新聞社などが著作権を持つフランス語とドイツ語の記事の自社ニュースサイトへの掲載を禁止された。違反した場合、1日当たり100万ユーロ(約1億5000万円)の罰金を毎日科される。
同社サイトの記事をめぐって世界で多くの訴訟が起きているが、同紙によると「巨額罰金」付きで掲載を禁止したケースは初めて。
裁判はフランス、ドイツ両語の著作権を管理するベルギーの会社が起こし、今月5日に判決が出た。通知期間などを経て18日、判決が発効した。グーグル側はこれまで不服申し立てなど法的措置を取っていないが、同紙によると、上訴する可能性がある。
各国の同様の紛争では、グーグル側が著作権料支払いに応じたり、掲載記事の著作権者の同意を取り付けたりした例がある。(ブリュッセル共同)
毎日新聞 2006年9月19日