昭和シェル石油(東京都)は20日、津市戸木町の給油所「久居インター西店」で、96年末から約10年間、レギュラーガソリンを誤ってハイオクガソリンとして販売していたと発表した。販売量は計約16万6000リットル(レギュラーとの差額分約182万円相当)に上る。
同社によると、96年12月に同給油所で計量機の取り替え工事をした際、配管の敷き替えを行った業者が接続を間違えたのが原因という。1日平均約50リットルを、レギュラーガソリンより1リットル当たり約10円高いハイオクガソリンとして販売した。定期点検は実施していたが、油漏れが中心で、ガソリンの種類はチェックしていなかった。先月下旬、客1人から「エンジンが不調になった」と問い合わせがあり調べた結果、判明した。
同社は、給油所内に専用の問い合わせ窓口を設置。クレジットカードと掛け売りで販売した客については、差額を払い戻す措置をとる。現金で購入した客については、窓口で相談に応じる。今のところ、対象者の4割程度は把握しているという。
ハイオクガソリンは主に高性能スポーツカーや輸入車などで使用され、指定以外のガソリンを使うと、エンジン本来の性能を発揮できないことがあるという。
窓口の電話は0120・400・746。【丸林康樹、山口知】
毎日新聞 2006年9月20日