巨人の清武英利球団代表は13日、球団代表者会議で、今秋のドラフト実施方法について具体的な試案を提示した。
同代表によると、現在の希望枠を廃止し、代わりにフリーエージェント(FA)権取得期間(現在9年)を短縮する内容。国内球団への移籍の場合は、高校生を6年、大学・社会人を5年にそれぞれ短縮。海外移籍については現状の9年のままにする。
希望枠を廃止した場合のドラフトの指名順は、高校生ドラフトが成績上位チームから下位の順に指名する。大学・社会人は逆に下位チームから順に指名するもの。希望枠を取り入れた現行のドラフト制度を検討していた2年前に一度、議論された案だという。
清武代表は「希望枠を廃止するなら、FA取得期間を短縮しなければ、選手が9年間、希望しない球団に縛られる。選手の意向、自由がかなう制度でないと選手が不幸だ」と話した。【田中義郎】
毎日新聞 2007年3月13日 21時25分