政府の教育再生会議で学校教育を話し合う第1分科会が14日開かれ、第1次報告の柱である「授業時間10%増」を具体化するため、▽小中学校で1日7コマの授業を実施▽夏休みや春休みを1週間程度短縮▽早朝の10分間授業▽土曜日の補充学習--などを盛り込んだ素案を了承した。5月の第2次報告に盛り込み、文部科学相の諮問機関、中央教育審議会による学習指導要領の改訂作業などに反映するよう働きかける。
7コマ授業に当たっては、授業時間を小学校(現行1コマ45分)、中学校(同50分)で5分短縮するなど、各学校の弾力的な取り組みを促す。国語、算数(数学)、理科、社会、英語(外国語)を「基本的教科」と位置づけ、重点的に授業時間の確保を図る。
また、学習指導要領を「授業実施の最低基準」と明確化し、それを上回る部分は各学校の裁量で教育課程(カリキュラム)に組み込むよう弾力化。各学年ごとに到達目標を定め、子どもの学力の定着を図る方向性を明記した。小学校段階での英語教育の充実も検討する。【竹島一登】
毎日新聞 2007年3月14日 21時57分 (最終更新時間 3月14日 23時57分)