政府の教育再生会議で大学教育のあり方を検討する第3分科会が20日、東京都内のホテルで開かれ、大学教育の質を高めるため、大学卒業に当たって学生に一定水準の学力が身についているかどうかを外部から評価する「卒業認定試験」の導入を検討することを決めた。5月の第2次報告に具体案を盛り込むことを目指す。
現在は、大学は必要な単位数がそろえば卒業できる。卒業認定試験はこれとは別に、大卒者一人一人の学力水準を認定する仕組みを作ることで大学全体の学力向上を促すのが狙い。分科会では希望者全員が大学進学できる「全入」時代をひかえ、「出口である卒業認定が甘い」(中嶋嶺雄・国際教養大理事長)などの意見が出た。【平元英治】
毎日新聞 2007年3月20日 21時40分