日本信息通信研究机构(NICT)2004年10月29日宣布,利用有机分子的自组装特性开发成功了生产粗细仅10nm~100nm的微细线状元件“纳米线”的技术。该技术使用了电解原理,与目前主流的真空蒸镀法相比,可以获得高导电性、而且更省电、成本更低。 此次NICT在含有CoPc(钛菁钴,Cobalt Phthalocyanine)这种有机色素的诱导体的溶液中,在距离约20μm的电极间通过微弱的交流电、形成纳米线。Pc除了作为蓝色染料用于新干线的车体外,还广泛应用于其它领域,如CD-R的色素、复印机的感光材料以及有机EL的正孔注入材料等等。使用电解技术后,就可以通过Pc的自组装特性形成高单结晶性即高导电性的纳米线。而使用真空蒸镀法很难获得这样的的单结晶性。
此次的方法“可以通过将电路底板上的布线图案视为‘电极’,应用于底板上的薄膜和纳米线的形成”(NICT)。面临的课题是:电极间会形成多条纳米线。目前NICT正在开发可减少同时形成的纳米线数量的技术。 |
情報通信研究機構(NICT)は2004年10月29日,有機分子の自己組織化という性質を利用して,幅が10nm~100nmの微細な線状の素子「ナノワイヤ」を形成する技術を開発したと発表した。同技術は,電気分解を応用したもので,現在の主流となっている真空蒸着法に比べて,高い導電性が得られ,しかも省電力,低コストであるという。
今回NICTは,CoPc(コバルト・フタロシアニン)という有機色素の誘導体を含む溶液中で,20μmほどに接近させた電極間に微弱な交流電流を流してナノワイヤを形成した。Pcは,新幹線の車体に使われている青い顔料の他,CD-Rの色素や,複写機の感光材料,有機ELの正孔注入材料などに広く利用されている。電気分解技術を使うと,Pcの自己組織化機能によって単結晶性が高い,つまり導電性が高いナノ・ワイヤが得られるという。一方,真空蒸着法ではこうした単結晶性は得難いという。
今回の方法は「回路基板上の配線パターンを『電極』とみなすことで,基板上での薄膜やナノワイヤの形成に応用できる」(NICT)。課題は,電極間にナノワイヤが複数本できてしまうという点。現在,NICTは同時にできるナノワイヤの本数を減らす技術の開発に取り組んでいるという。 |