財務省は23日、国民の税金と社会保障費の負担合計が国民所得に占める割合を示す「国民負担率」が08年度は40・1%となり、3年連続で過去最高を更新する見通しになったと発表した。07年度実績見込みと比べ0・1ポイント上昇する見通しで、対前年度増加は5年連続。高齢化の進行により年金など社会保障負担が増えるためだ。
国民負担率のうち租税負担率は25・1%、社会保障負担率は15・0%で、07年度に比べ社会保障負担がわずかに伸びる。08年度の国民所得は前年度比1・8%増の384兆4000億円となるが、社会保障負担はこの伸び率を上回るという。【須佐美玲子】