福岡県警小倉南署は1日、バイクにはねられた飼い犬を救急車で運ばせようとして救急隊員らに暴行したなどとして、北九州市小倉南区の建築板金業の男(44)と建築板金工(54)の2人を公務執行妨害の疑いで逮捕した。
調べでは、10月17日午後9時ごろ、同区新道寺の国道322号で、区内の飲食店員のバイクが板金業の男が飼っていた柴犬系の雑種犬をはねた。
転倒して肩の骨を折った店員を搬送するため、市消防局小倉南消防署三谷出張所の救急車が来たところ、2人が「人ばかり診らんで犬も診らんか」と怒鳴りながら救急隊員の肩を突くなどした。別の隊員にも「犬も病院に運ばんか」と怒鳴りながら体当たりし、頭を殴るなどした疑い。隊員2人は頭などに軽いけがをしたという。
犬は即死状態だったが、隊員は店員と一緒に救急車で病院に搬送した。2容疑者は病院まで車で追いかけ、病院でも職員らに「犬も診らんか」と怒鳴り続けたという。
板金業の男は容疑を認め「かわいがっていた犬が倒れていて興奮していた」と話している。事故当時、犬は放し飼いにされていたという。
(12/01 12:04)