病死した兄の遺体を1年近くアパートの部屋に放置したとして、警視庁は15日、東京都足立区の無職女性(68)を死体遺棄容疑で逮捕した。女性は寝たきりだった兄の介護をしており、「4人兄弟で最後に残った兄が亡くなったのが寂しくて離れたくなかった」と供述しているという。
調べでは、女性は昨年2月10日に近くのアパートに住む兄(当時74)が病死したのを見つけた後、布団に横たえたままにしていた疑い。女性と一緒に暮らす甥(おい)が、最近ふさぎこんでいるのを不審に思い問いつめたところ、兄の死を話した。女性は兄の死後も食事をアパートに運び続けており、甥も気づかなかったという。 |