馬券のインターネット販売で岩手県競馬組合(管理者、増田寛也・同県知事)とIT(情報技術)企業大手のソフトバンクグループが提携することになり、増田知事と同グループの孫正義代表が6日、基本合意書を締結したと発表した。 増田知事らによると、馬券のネット販売は来年4月から始め、初年度は10億円、将来的には80億円の販売を見込んでいる。会見した増田知事は「ソフトバンクグループは最良のパートナー」と言い、孫代表は「競馬は地方財政にとって重要な財源。新しいインターネットの技術を使って社会貢献していきたい」と話した。同グループはネット上で、競馬の動画中継なども行いたいとしている。 馬券販売の民間委託は、今年1月に改正競馬法が施行されたことで可能になった。同組合は盛岡競馬場(盛岡市)と水沢競馬場(水沢市)で競馬を運営している。同組合は04年度末で129億円の累積赤字を抱え、馬券のネット販売は売り上げ回復計画の柱の一つ。 同組合は昨年11月、経営再建のため、岩手県に50億円の融資を要請。しかし、県議会が補正予算案を否決したことから、融資額を37億円に圧縮し、同県と盛岡、水沢両市から借り受けていた。【苅田伸宏】 毎日新聞 |
ソフトバンク:馬券ネット販売で岩手県競馬組合と提携
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