ルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズは8日(現地時間)、無料IP電話サービス「スカイプ」の利用者に、音声コンテンツ配信を開始すると発表した。固定電話の「ダイヤルQ2」に相当するサービスで、交通情報、星占いなどを有料または無料で提供する。人気が高まっているスカイプが、コンテンツ配信にも参入することで、電話業界には一段と脅威になりそうだ。
スカイプは、パソコンを使って無料で話せるのが特長で、利用者は世界で5300万人を超えている。これらの200カ国以上のユーザーに、音声による情報サービスを提供する計画で、コンテンツ配信業者の募集を開始した。ニュース、スポーツ、ゲーム、語学学習など、幅広いメニューの実現を目指す。
有料サービスの利用者には分単位で課金し、スカイプが一括徴収。コンテンツ所有者側の取り分は4割程度になる。同社がウェブサイトで各コンテンツのプロモーションを担当するなど、携帯電話の「iモード」に似たビジネスモデルだ。
電話による自動音声案内サービスを手がける米テルミー・ネットワークスなどが、システム、技術を提供する。当初は日本語によるサービスには対応していない。【南 優人/Infostand】
スカイプ・ボイス・サービス
http://www.skype.com/partners/voice/
テルミー・ネットワークス
http://www.tellme.com/clients.html
2005年9月9日