農林水産省は15日、04年の農林水産業生産指数(00年=100、概算値)を発表した。総生産量を示す総合指数は前年比0.4ポイント上昇して93.3になり、5年ぶりにプラスだった。ただ、03年は冷夏でコメが大凶作だった特異年で、農水省は「総生産量が漸減傾向にあることに変わりはない」とみている。
品目別では、生産量が多いコメが92と同9.8ポイント増え、総合指数を押し上げた。米国産牛肉の輸入停止の影響で需要が伸びた国産牛は同2.6ポイント増の91.5、牛肉の代替人気が強かったブタも同1.2ポイント増の99.3と出荷量を増やした。一方、鳥インフルエンザの影響で、鶏卵が同2.3ポイント減の97.2。コイヘルペスで大打撃を受けた内水面漁業は、74.1と8.7ポイントの大幅減だった。
毎日新聞 2005年9月15日 18時54分