甘利明経済産業相は13日、豪州のハワード首相と都内で会談し、4月から交渉が始まる両国の経済連携協定(EPA)について、「農業分野で(国内生産者に輸入自由化への抵抗が大きい)重要品目が多く、今まで日本が行ったEPAの中で最も難しいものになる」と述べ、国内の農業関係者に配慮しながら慎重に交渉を進める考えを示した。
ハワード首相は「日本の農業にとって難しい問題があることは理解している。長期に及ぶ困難な交渉になるだろう」と応じた。さらに甘利経産相は、豪州が天然ガス、ウラン、石炭など豊富な資源を持っていることを念頭に「エネルギー安定供給に関する条項をEPAに導入したい」と伝えた。【松尾良】
毎日新聞 2007年3月13日 18時59分