日本を代表する民謡、江差追分の歌唱を競う第43回江差追分全国大会の決選会が18日、北海道江差町の文化会館で開かれ、函館市志海苔(しのり)町の無職、播磨孝雄さん(62)が一般の部で初優勝し、日本一に輝いた。男性の優勝は10年ぶり。
一般の部は約230人が参加し、予選を通過した50人が決選会に臨んだ。舞台で優勝旗を手にした播磨さんは感涙にむせびながら日本一の江差追分を再び朗々と歌い上げ、満員の約700人の聴衆から大きな拍手を浴びた。
27歳から江差追分を歌い始め、96年の第34回大会で7位に入賞して以来、昨年まで6回の入賞歴がある。「とても信じられない。夢が実現した。これからも心に残る追分を歌っていきたい」と話した。
同時開催の小中学生対象の第9回江差追分少年全国大会は苫小牧市立啓北中1年、大沢尚悟さん(13)、65歳以上が対象の同熟年全国大会は渡島管内森町森川町、漁業、杉浦幸雄さん(68)が優勝した。【安味伸一】
毎日新聞 2005年9月19日 1時41分 (最終更新時間 9月19日 1時46分)