アテネ五輪女子マラソン金メダリストで、25日のベルリンマラソンで日本新記録(2時間19分12秒)をマークし優勝した野口みずき(27)=グローバリー=が28日朝、帰国した。関西国際空港に到着した野口は空港内で会見し「今は足がボロボロ」と苦笑いしながら、「目標としていた日本記録を達成できてうれしい」と喜びを語った。
野口は「今回は日本記録を狙ったが、記録は自分との戦い。五輪、世界選手権のように誰かと争っている方が楽だった」と当日の心境を話した。その上で、20度前後の暑さの中で記録を出したことに「五輪前より追い込んだ練習をした成果が出た。35キロ付近まで呼吸が楽だった」と話し、「もう少し気象条件が良ければ18分も出せたかもしれない。今後も少しずつ自分の記録を更新したい」と意欲を見せた。