大阪市などの阪神高速道路で相次いだ連続発砲事件で、大阪府警が事件に使われたとみられる乗用車を発見し、押収していたことが分かった。府警は別の覚せい剤取締法違反容疑で逮捕状を取り、所有者の行方を追っている。発砲事件に関与したとみられる大阪市内の20代の男は既に同法違反容疑(所持)で逮捕されており、府警は男の関係先からエアガン2丁を発見、押収した。阪神高速の発砲事件は、覚せい剤に関係するグループが関与している可能性が強くなった。
阪神高速で起きた一連の発砲事件は8月1日から9月27日にかけ、少なくとも3件発生。トヨタの乗用車「アリスト」が使われたとみられている。府警は、目撃されたナンバーの一部から車両を割り出し、所有者を突き止めた。所有者とは別に、この車を使っていたとされる20代の男については、今月3日逮捕され、発砲事件に関与した疑いが浮上している。2人は覚せい剤に関係しているほか、車上荒らしなども繰り返すグループのメンバーとみられ、府警は他のメンバーの所在確認を急いでいる。
一方、和歌山の連続発砲事件で使われたとみられ、大阪府吹田市で放置されていた「クラウン」の車内で見つかった「大阪」ナンバーと、和歌山で目撃されたナンバーの数字の一部が一致することも判明した。また、放置現場近くのコンビニエンスストアでは今月3日未明、クラウンに乗った2人組の若い男が目撃されており、府警は和歌山県警と連携して、事件との関連を調べている。