韓国のコンサート会場で3日、観客らが入り口付近に殺到し11人が死亡した事故で、警察は本格的な捜査を始めました。
惨事が起きた韓国・サンジュ市の現場では、当時、有名歌手によるコンサートが開かれる直前で、会場周辺には1万人以上の人が詰めかけていました。
「門が開いて会場に入ろうとしたのですが、その途中に段差があって、誰かがそこで転んだんです。そして後続の人も次々と転んだんです」(けがをした人)
3日夕方6時前に起きたこの事故で、子どもや高齢者を中心に11人が死亡したほか、90人以上がケガを負いました。このうち66人が入院しています。コンサートは韓国のMBCテレビが主催しサンジュ市が後援したもので、事故後、サンジュ市役所に現地対策本部が設置されています。
「市長として道義的責任を痛感し、大変申し訳なく思っています。なるべく早く事故の収拾に取り組みます」(サンジュ市長)
これまでの調べで当時、会場ではアルバイトを含めおよそ100人が警備に当たっていたことがわかっています。現地の警察はなぜ1つの門だけ先に開いたのかという点に注目し、イベント関係者や目撃者から話を聞いていて、警備態勢が問題がなかったかなど事故の原因を詳しく調べています。