1日夜から2日未明にかけ、愛知県南知多町の漁港で、高級海産物の伊勢エビやアワビを狙った窃盗事件が2件発生した。現場が近く、手口が似ていることなどから、同県警半田署は同一犯による連続窃盗事件とみて捜査している。
2日午前7時ごろ、南知多町豊浜相筆の豊浜漁協26番倉庫で、入り口の鉄製扉の金具がこじ開けられているのを、同町、鮮魚卸業者(65)が見つけた。中を確認したところ、自分の水槽に入れてあった、伊勢エビ約5キロ(20~25匹、時価約3万円)とザルカゴ、バケツなどが盗まれていた。業者は1日午後4時ごろ、戸締りをして帰宅したという。
約40分後、現場から約3キロ東の同町師崎林崎、水産倉庫でも、同町、水産会社経営者(60)が、倉庫2棟の北側スレート壁が破られているのを見つけた。中を確認したところ、倉庫内の水槽から、90~100グラムのアワビ約200個(時価約12万円)と、魚箱、胴長などが盗まれていた。経営者は1日午後5時ごろ、倉庫の戸締りをして帰宅したという。【林幹洋】