女子ゴルフのミシェル・ウィー(米国)が5日、米ハワイ州ホノルルでプロ転向を表明した。11日が16歳の誕生日で、その2日後から始まる米女子ツアーのサムスン世界選手権がプロデビュー戦となる。
ウィーは現在、当地の高校に通う2年生。登校前にホノルル市内のホテルで記者会見し「プロして旅立つことに、とても興奮している。トップレベルの舞台でプレーできるのは、名誉であり幸せなこと」と語った。
プロ転向と同時に、スポーツ用品メーカーのナイキと日本のソニーの2社がメーンスポンサーになる。両社を合わせた契約金は初年度で約1000万ドル(約11億3000万円)に上るとみられている。
ウィーは、11月には高知県で開催される日本の男子ツアー、カシオ・ワールドオープンに出場する。(共同)
▽ウィー 人生で特別な日となった。プロになることができて、あらゆることに興奮している。でもプレーに関しては何も変わらないと思う。これまで通りのスタイルで頑張りたい。プロ活動をとても楽しみにしている。(共同)
◇ナイキ、ソニーと契約
ウィーはプロ転向と同時にナイキ、ソニーという世界的な企業と契約した。注目度抜群の転身に際し、男子のタイガー・ウッズ(米国)の時と比べられるほど、巨額マネーの存在が取りざたされている。
プロ宣言に伴い、賞金やスポンサーとの契約金を手にできる。表面化しないことが多いものの、大会出場料が発生する場合があるのも現実。11月のカシオ・ワールドオープン出場をめぐっては、早くもゴルフ関係者の間で「1億円は下らないのでは」との声も出ている。
今夏はエビアン・マスターズでフランス、全英女子オープンで英国に渡ったが、アマ時代は遠征費も軽視できなかった。今後は必要経費を気に留めることなく、活躍の場を広げられる。
以前ウィーは、プロ転向のタイミングについて「機が熟したと判断した時、そしてプロになりたいと思った時」と話していた。「天才女子アマ」と評された超大物選手が、さまざまな面を考慮して決断した。(共同)