主演映画「春の雪」(29日公開)で、第10回釜山国際映画祭に参加している妻夫木聡(24)が8日、韓国の人気俳優イ・ビョンホン(35)と釜山市内でトークショーを行った。日韓を代表するスターの初顔合わせで注目が集まる中、妻夫木がトイレを我慢できず一時退席するハプニングがあった。
トークショーは映画祭の特別行事として、釜山市内のホテルの中庭で催された。
先輩のビョンホンは、「春の雪」を含め妻夫木の出演作を4本見ており、「飾らない、純粋で自然な演技が、素晴らしい俳優」と絶賛。「これをきっかけに、いい友達、同胞になろう。常に挑戦する、冒険する気持ちを失わないでほしい。慎重になりすぎると、自分自身を委縮させてしまうから」とアドバイスまで送った。
ところが、妻夫木がその直後にいきなり退席してしまった。
騒然とする中、約5分後に戻ったが、「すいません。緊張しちゃって…」と照れ笑いを浮かべるばかり。実はトイレを我慢できなくなったのだそうで、ビョンホンに対し「格好よくて兄貴のようで、ついていきたくなる。これからも世界中の人を感動させる作品をいっぱい作ってください」と答えるのが精いっぱいだった。
韓国でも知名度抜群の妻夫木と四天王の1人による“ビッグ対談”だけに、招待客は50人だったが、ホテル周辺には300人以上のファンが殺到。取材陣も約300人が集結していた。
妻夫木は前日7日、「春の雪」が初披露された釜山劇場で行定勲監督とともに舞台あいさつ。事前告知のないサプライズ演出で、10代が中心の女性ファンがステージ前に殺到。スタッフが危険と判断し、「こんにちは。皆さんに会えてうれしいです」と韓国語であいさつしただけで“途中退場”する騒ぎになっていた。