韓流ブームの中、商業演劇で初めて韓国の戯曲が日本語上演される。作品は02年ソウル公演芸術祭で作品賞、戯曲賞など総ナメにした「エビ大王」(作・洪元基)。筧利夫(43)を座長とする「Team ARAGOTO」の第1回作品として12月8日から東京・青山劇場、同28日から大阪・シアターBLAVAで上演される。
世継ぎの息子を願うあまり、実の娘を川に捨てて3000人の側室を囲った暴君が、捨てたはずの娘と交わりそうになり、自分の愚かさに気付く物語。敵役を佐藤アツヒロ(32)が演じ、河原雅彦(36)橋本じゅん(41)が共演。娘役は日韓のオーディションで決める。演出は少年隊の「PLAYZONE」シリーズの脚本などで知られる岡村俊一氏。
筧にとっては、03年の「幕末純情伝」「飛龍伝」以来の青山劇場。「2年ぶりの青山に向けてすべての欲望を断ち切っております。公演初日には野獣と化しておりますので“危険日”の方はご遠慮ください!」と早くも興奮。演劇界の“破壊王”にはうってつけの舞台となりそうだ。