パキスタン北東部で起きた地震は、被害が集中している山間部での救助活動が特に難航しており、国連当局者は、死者の数が4万人に達する可能性を指摘しました。
イスラマバードでは、倒壊したビルの中から、2歳の男の子とその母親が64時間ぶりに救出されました。
このビルではJICA=国際協力機構に務める楢原覚さん親子が死亡しましたが、未だに50人近くが生き埋めになっているものと見られています。
現在の死者数について、パキスタンのシェルパオ内相は、2万745人が死亡したと述べていますが、国連当局者は、パキスタン政府から「死者数が4万人か、それ以上になる恐れもある」と聞いたことを明らかにしました。
山間部での救助活動は特に難航しており、カシミール地方のインド側では、およそ2000人が死亡した可能性があるということです。