日本シリーズ進出をかけてパ・リーグのプレーオフ第2ステージの熱戦が続く中、福岡県は福岡ソフトバンクホークスの優勝に備え、福岡市中心部を流れる那珂川などで、ファンの「ダイブ」防止対策に着手した。
最も厳重なのは、天神と中洲をつなぐ「福博であい橋」。03年の福岡ダイエーホークス(当時)のリーグ優勝時、400人近くが那珂川に飛び込み、橋上のあずまやの屋根(高さ約3メートル)やガス灯(同約5メートル)に登る若者が相次いだ。
このため、橋と川を管理する県は、あずまやの屋根の上に高さ1.7メートルの金網を円筒状に巻き、ガス灯にもネットを張った。さらに優勝が決まる試合当日は、橋に飛び込み禁止の看板を設置。事故防止のため、橋の下流にオイルフェンスを張る。
ヤフードーム近くの樋井川でも県と市で同様の対策を取り、県警も計約600人を動員して一帯の警戒にあたる予定だ。【井本義親】