オリジナルのガラス工芸品を制作販売している北一硝子(がらす)の北一クリスタル館(北海道小樽市堺町6の7)で、来年のえとにちなんだ犬の置物作りが進んでいる。
手がけるのは、この道7年の坂井有紀子さん(33)。ログハウス風の一室で、ガラスの棒をバーナーで熱して軟らかくし、こてやナイフで飴(あめ)細工のように丹念に形作る。黒のガラスで目と鼻を付け、高さ7センチほどの犬の出来上がり。1個の完成まで約1時間半かかる。
ガラス特有の涼しげな透明感に満ち、光の加減で微妙に輝きが変わる。りりしさの中に優しさを漂わせた顔つきの「世界に一つだけ」の置物は3990円。12月中旬まで150個作るが、毎年楽しみにしている人が多く、すべて予約済みという。【西端栄一郎】