これもボビー・マジック!?31年ぶりに日本一になったプロ野球・千葉ロッテマリーンズのバレンタイン監督が大ファンのユニット「DEEN」のセルフカバーシングル「このまま君だけを奪い去りたい/翼を広げて」が、オリコンチャートベスト10入りを確実にした。DEENにとって2年ぶりで、同曲では12年半ぶりのTOP10入り。来月には監督お気に入りの曲が入ったアルバムも登場する。
ロッテを31年ぶりに日本一にした名将バレンタイン監督。今度はお気に入りの「DEEN」の曲を、12年半ぶりのベスト10へと導いた。「このまま君だけを奪い去りたい」は、93年3月に発売されたデビュー曲で、150万枚を売り上げた代表曲の1つ。今年デビュー12周年で干支(えと)が一巡したことにちなみ、軽快なポップ調にアレンジして新たにレコーディングした。
発売日は今月26日。最短で日本シリーズの優勝が決まらない限り、決して重なることはなかったが、破竹の4連勝で「日本一」と同じ日に。この時点で“ボビー・マジック”はかけられた。発売初日に、オリコン・デイリーチャートに4位で初登場。その後も5位、9位と順調に売れ続け、03年10月「ユートピアは見えているのに」以来2年ぶりの週間チャートTOP10入りを確実にした。
監督が「日本で一番好きなアーティスト」とラブコールを送ったことから始まった交流。きっかけは、初来日の95年。テレビのプロ野球中継のテーマ曲として流れていた「未来のために」を耳にし、大ファンになった。多忙な中、コンサートにも2度足を運んでいる。
ファンサービスを大切にする監督に見習ったわけではないが、今回のシングル購入者特典として、デビュー13年目で初の握手会を開催。全国3カ所で抽選で選ばれた計500人のファンと触れ合う。来月23日にはファンからのリクエスト投票をもとに選曲したセルフカバーアルバム「DEEN THE BEST~キセキ」を発売。監督が一番好きな曲「未来のために」も新バージョンで収録、シングルに続く“連続ヒット”を狙う。