国際オリンピック委員会(IOC)は27日、スイスのローザンヌで理事会を開き、2008年北京五輪で新たに水泳の男女10キロオープンウオーター(遠泳)、陸上女子3000メートル障害の3種目を採用することを決めた。一方、クレー射撃のランニングターゲットとダブルトラップ女子が外され、全体では1種目増となる。
卓球では男女ダブルスが廃止され、代わりに男女の国・地域別団体戦を採用。女子のサッカー、ホッケー、ハンドボールの出場チームが10から12に増えることになった。
レスリングで女子をアテネ五輪の4階級から世界選手権と同じ7階級に増やすよう申請があったが、却下された。4階級の振り分けは国際レスリング連盟に委ねられる。このほか、12年ロンドン五輪の実施競技から除外されたソフトボールの出場チーム増は認められず、自由形を除く競泳の男女50メートルの採用なども承認を見送られた。
これにより、北京五輪では28競技、302種目が実施されることになる。全体では1万500人の参加選手が見込まれ、女子の競技者は約80人増え、男子との格差もわずかながら縮まった。
(時事通信社)