阪神電気鉄道は甲子園球場の大規模改修計画を近く正式発表することを決めた。甲子園の老朽化対策は電鉄の長年の懸案として検討されてきたが、筆頭株主となった村上ファンドが具体的な企業価値向上策を求めていることもあり、この時期の発表を決めた。
現在のオープンエア(屋外型球場)のコンセプトを基本につたの外壁、スコアボードの形もそのままにしながら座席や通路の見直し、バリアフリー対応、耐震設計、アルプス席まで屋根を延長するなど集客増へ設備改善を目指す。早ければ来年から着手し、2010年までに完成する方針。費用は200億円以上を見込んでいる。また今回の計画は建物部分が主で、内野の芝生化などグラウンド部分についてはあらためて検討を続ける。