88年ぶりにワールドシリーズを制した米大リーグ、ホワイトソックスの井口資仁内野手(30)が2日、成田空港着の航空機で帰国。メジャー1年目を振り返り「プレーオフでチームはいい雰囲気で戦えた。チャンピオンリングは来年の開幕戦の時に授与式があるのではないか」と笑顔で語った。来年1月上旬から沖縄で自主トレを行う予定。
今年2月に渡米した時と同じオレンジ色系のネクタイ姿で、会見に臨んだ井口。今季は2番・二塁に定着し、チームに貢献したが、「トータルで力不足。投手のモーションの早さや球のスピードが想像以上だった。言葉や練習方法、日本と違うプレースタイルなどで戸惑った」と不満顔。
すでに、ギーエン監督から来季のクリーンアップ候補であることを伝えられ、「今年は(打率2割7分8厘で)3割を打てなかったので、3割を打ちたい。本塁打も15本以上」と目標を掲げ、パワーアップを課題に挙げた。
ダイエー時代の同僚でメジャー移籍を視野に入れるソフトバンクの城島健司捕手について「捕手なので言葉の壁は大きいと思うが、打撃とキャッチングはメジャーでもトップクラスに入る」とエールを送った。
来年3月に開催されるワールドベースボールクラシックへの出場には「機会があれば参加したい」と述べた。【田中義郎】