第15回淡路島女子駅伝競走大会(中部・北陸・関西・中国各実業団陸上競技連盟主催、毎日新聞社、毎日放送など後援)の開会式が2日、兵庫県南あわじ市の南淡公民館で開かれた。第25回全日本実業団対抗女子駅伝(12月18日、岐阜県)の予選を兼ね、13チームが参加。京セラの杉森美保が「淡路島で42.195キロを走る喜びをかみしめ、新たな記録の花を咲かす」と力走を誓った。
昨年は淡路島の台風被害で中止となり、「四実業団合同女子駅伝加古川大会」が代替開催された。2年ぶりとなる淡路島大会は、第15回を記念して、これまでの6区間37キロを同42.195キロに延長した。レースは3日午前9時半、同県淡路市のしづかホール前をスタートし、ゴールの南淡公民館までたすきをつなぐ。
開会式前の監督会議で、各チームのオーダー表が提出された。昨年の加古川大会で優勝し、全日本実業団2年連続2位の京セラ(関西)は、世界陸上ヘルシンキ大会マラソン6位入賞の原裕美子を外し、最長区間の3区(11.97キロ)に小川清美、5区(9.56キロ)に阿蘇品照美と加古川大会区間賞の実力派を配した。2区(3.395キロ)は、アジア選手権800メートル、1500メートルとも優勝の杉森が走る。
加古川大会2位のダイハツ(関西)は、エースの大越一恵を3区に置いた。天満屋(中国)は、アテネ五輪マラソン代表の坂本直子が4区(5.5キロ)。スズキ(中部)は3区のルーシー・ワゴイに期待が集まる。一昨年の第14回大会を制したワコール(関西)は、3000メートルと5000メートルの日本記録を持つ福士加代子が外れた。2年越しの大会連覇は、5区・野田頭の(たがしら)美穂らの出来にかかる。