日本陸上競技連盟は1日、ドーハ・アジア大会(06年12月)の代表選考会を兼ねた東京国際女子マラソン(11月20日)のエントリー選手などを発表した。シドニー五輪金メダリストで、03年のこの大会で2位に終わりアテネ五輪代表を逃した高橋尚子(ファイテン)が、再起を期して2年ぶりのマラソンに挑む。
そのレースで高橋を破ったアテネ五輪4位のエルフィネッシュ・アレム(エチオピア)も出場し、2年前の対決が再現される。01年世界選手権銅メダルのスベトラーナ・ザハロワ(ロシア)、01、03年世界選手権代表の松岡理恵(天満屋)、堀江知佳(アルゼ)らもエントリーした。
高橋は今年5月に10年間指導を受けた小出義雄・佐倉AC代表の下を離れ、6月から専属の練習パートナーらによるチームを編成。米コロラド州の高地ボルダーで練習を積んでおり、レースの約10日前に帰国を予定している。高橋は主催者を通じ、「2年前は久々のレースで舞い上がってしまった。今回はじっくりと落ち着いた気持ちでレースをしたい。タイムや戦略は何も考えていない。元気にスタートに立つことだけに集中している」とコメントを発表した。【石井朗生】