トヨタ自動車の渡辺捷昭社長と来日中の米ゼネラル・モーターズ(GM)のリチャード・ワゴナー会長は2日、都内で会談した。燃料電池を中心とする先端技術の共同研究の期限が06年3月末で切れるため、提携関係の更新などを議論し、協力関係を続けることを確認した模様だ。
両社トップは今年5月、ワゴナー会長が愛知万博を視察するため来日した際に会談し、燃料電池研究での関係を強化するため、具体策の検討を進めることで合意していた。その後、GMは経営不振への対応に追われて議論は一時ストップしていたが、GM側が労働組合対策などで一定の進展があったため、検討作業を再開することにした。このほか、米カリフォルニア州にあるGMとトヨタとの合弁工場の今後の生産計画なども議論されたと見られる。