楽天がTBSに経営統合を提案した問題で、楽天の国重惇史副社長は1日、「TBSが安定株主対策をやめれば、TBS株の買い増しはしない」とTBSに文書で申し入れたことを明らかにした。条件付きながら、楽天が買い増し中止の意思を示したのは初めて。柔軟姿勢を示すことで、TBSに早期の統合協議入りを促す狙いとみられる。同副社長は、楽天の持ち株比率は同日現在で19.09%と、先月25日時点と変わっていないことも明らかにした。
国重副社長は1日夕、TBSの担当役員と会談し、買い増し中止に言及した文書とTBSからの質問書に対する回答書を提出した。この席で、同副社長は両社のトップ会談を提案、トップレベルと事務レベルの2段階の統合委員会を設置するよう求めたという。
これに対し、TBSは「提案は今後、精査したい」(広報部)としている。【TBS問題取材班】