NTTが9日発表した05年9月中間連結決算は、固定電話の減収が続いたほか、稼ぎ頭のNTTドコモが減収だったことが響き、グループの売上高は前年同期比1.7%減の5兆2314億円、営業利益は同3.1%減の7633億円と、中間決算として前年に続いて減収減益になった。最終(当期)利益も同4.0%減の3307億円だった。
持ち株会社を除く主要5社のうち、減収は、固定電話の東日本、西日本とドコモの3社。東西は契約者数の減少に加え、基本料金の値下げやプッシュ回線使用料の廃止などが響いた。ドコモは、au(KDDI)の攻勢もあり、携帯電話機の販売収入が減った。
06年3月期通期も、グループ売上高は前期比0.9%減の10兆7050億円、営業利益は同4.2%減の1兆1600億円と減収減益を予想している。【望月靖祥】