メジャー4年目を終えたメッツの石井一久投手(32)が10日、ニューヨーク発の日航機で成田空港に帰国。来季については、選択権を持つ球団が15日までにオプション契約を行使するかどうか決断するが、仮にFAとなった場合は日本球界復帰も視野に入れていることを初めて明かした。
シーズン終了から約1カ月。ニューヨークで家族とのんびり過ごしていた石井は「僕からは動くことはできない」と現状を説明した。今季は3勝9敗という不本意な成績。来季の年俸は330万ドル(約3億8900万円)と設定されているが、メッツには(1)行使(2)違約金220万ドル(約2億6000万円)を支払って破棄(3)行使した後、トレード…など複数の選択肢がある。去就は不透明だが、本人は「内容は悪くなかったし(来季は)2ケタ勝つ自信はある」と前向きだ。
ただし、球団が(2)を選択し、さらに自由契約の手続きを取った場合は、石井に“選択権”が移る。既にヤクルト時代から仲がいい古田新監督率いるヤクルト、投手陣の再建を図る巨人が調査を開始。石井は「FAになれば日本の話を聞いてもいい。メジャーと日本でどっちが一番というのはなく、柔軟に考えたい」と5年ぶりの日本球界復帰の可能性も示唆した。
12日にも自主トレを開始し、メッツの決断を待つ。「古田さんも監督ですからね。みんな年もとってきたし、僕も有終の美を飾りたい」と意味深な言葉で会見を締めた。
≪木田 日米こだわらず≫今季、主にマリナーズ傘下の3Aタコマでプレーした木田優夫投手(37)が10日、ロサンゼルスから帰国した。シーズン終了後に40人枠を外れ、現在はFA選手。ラミレス(レッドソックス)らの代理人を務めるグレッグ・ジェンスキー氏がメジャー球団との交渉を進める一方で、日本球界復帰も検討している。木田の関係者は「メジャーだけでなく、日本も含め幅広く考えている」と語った。