ことし7月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、野球とソフトボールが2012年ロンドン五輪から除外される一方、新競技の採用が見送られた問題で、IOCのロゲ会長は14日、「総会で3分の2の賛成が必要」と定めている新競技採用についての五輪憲章規定を改正する意向を表明した。
同会長は「容易に五輪参入を実現できるよう、過半数の賛成でこれを認めるようにしたい」と述べた。07年のIOC総会で改正したい考えだ。
7月のIOC総会では、夏季五輪実施競技数がこれまでの28から26に減り、選手委員会をはじめIOC内部から、憲章改正による問題解決を求める意見が続出している。
一方、総会での投票で存続に必要な過半数にいずれもわずかに及ばなかった野球とソフトボールが、再投票を要望する動きをみせていることについては、正規の手続きを経た総会決定であり、わずかな差だったとの理由だけで再び総会で投票することはできない、との反対意見が広がっていることが明らかになった。(スイス・ローザンヌ共同)