女子ゴルフの岡本綾子(54)らの世界ゴルフ殿堂入りの式典が14日、米フロリダ州セントオーガスティンで行われ、岡本は時折涙で声を詰まらせながら感謝のスピーチを行った。
岡本は日本ツアーで活躍後、83年から米ツアーを主戦場にプレー。世界最高峰の同ツアーで通算17勝を挙げ、87年には賞金女王に輝いている。当時のライバルで友人のベス・ダニエル(米国)から紹介され、殿堂わきの特設ステージに登場した。
約1000人の関係者が見守る中、途中までは流ちょうな英語であいさつ。「世界ゴルフ殿堂に選ばれたことは、最高の栄誉。米女子ツアーで学んだ精神を大切にしながら人々に貢献していきたいし、この競技の素晴らしさを伝える大使としての使命を感じている」と語り、話し終えると、総立ちになった関係者の拍手を受けた。
世界殿堂には、偉大な実績を残した選手や、ゴルフ界発展への功労者が名を連ね、日本人では一昨年の樋口久子(現日本女子プロゴルフ協会会長)、昨年の青木功選手に続いて3人目。(共同)