今年3月に終了したTBSの人気シリーズ「3年B組金八先生」パート7の続編が、12月30日午後9時から放送されることになった。パート7は麻薬を使用していた生徒が少年院に護送される衝撃の幕切れだったため、視聴者から「“その後”を知りたい」との要望が多数寄せられたことから、スペシャルドラマとして制作されることになった。金八先生こと武田鉄矢(56)も「これで物語は完結できる」と話している。
79年10月に第1シリーズの放送がスタートして以来、息の長い人気を保ち、多くのスターも輩出してきた「金八先生」。その時々の社会情勢に合わせてドラマの内容も変化しており、最新の第7シリーズでは中学生の薬物汚染が後半の大きなテーマとなった。
最終回の幕切れは八乙女光(14)演じるドラッグを使用した生徒・丸山しゅうが少年院に護送されていく、これまでの学園ドラマにはないセンセーショナルな内容。このため視聴者からTBSに「しゅうやB組の生徒たちがその後、どうなったのかを知りたい」との要望が数多く寄せられていたほか、インターネット上でも話題になっていた。
これを受けて制作サイドでも「薬物をやっても何のメリットもないというメッセージをあらためて強く伝えるべきだ」との意見が強まり、原作の小山内美江子さんを中心に検討した結果、2時間半のスペシャルドラマとして放送することが決まったもの。
物語は卒業式から9カ月がたち、少年院に送られたしゅうが出たという噂が桜中学周辺に流れるところからスタート。藪宏太(15)演じる卒業生の康二郎の素行もおかしく、ドラッグ問題によって3B卒業生の間に入った亀裂修復に金八が乗り出していく。
武田は「3月まで半年間放送されていたパート7はこのスペシャルを放送するための素材だったような気もします。これがあって初めてパート7も完結します。画竜点睛じゃないけれど、竜の目に目玉を描く気持ちで収録に臨んでいます」と語っている。
現在、第8シリーズの制作は未定で、年末のスペシャル版が「金八シリーズ」の見納めになる可能性もある。
スポーツニッポン 2005年11月24日