フィギュアスケートGPシリーズ第5戦、ロシア杯は25日にサンクトペテルブルクで開幕する。24日は公式練習が行われ、今季初の公式戦出場となる女子の安藤美姫(17=中京大中京高)はショートプログラム(SP)の演技の最終チェックなどをした。
トリノ五輪代表3枠を争う5人の中で最後のGPシリーズ出場。「みんな1戦1戦終わっていく中で緊張して不安もあった」と言うが「この試合で少しでも自信が持てるようにしたい」と話した。
注目の4回転ジャンプは「1回も入れていません。(コーチは)NHK杯で入れようと言うけど、練習していないので…」と今回は使わない。GPファイナル、全日本選手権でも「4回転をやるかもしれないし、わかんないです」と話し、最大の武器はしばらく封印する意向だ。
≪恩田フリー変更で勝負≫この大会にGPファイナル出場が懸かる女子の恩田美栄(23=東海学園大職員)は、10月のスケートアメリカ後にフリーのプログラムを変更。「時間がなかったけどハッピーに終わりたい」と話した。2位以上ならファイナル進出も見えるが、ロシア杯では女王・スルツカヤ(ロシア)と安藤がライバル。前日もSPでなくフリーの練習に時間を割いた。
≪真央の特例五輪出場求めず≫日本スケート連盟の小野長久フィギュア部長は24日、日本のホープ浅田真央(グランプリ東海ク)が年齢制限の規定でトリノ冬季五輪の出場資格がないことについて「ルールで書いてあるし、連盟としては国際スケート連盟(ISU)に働き掛けることはない」と述べ、特例での五輪出場に厳しい見方を示した。また、浅田真をGPファイナル(12月16~18日・東京)出場に集中させるため、来年3月の世界ジュニア選手権の選考会を兼ねた全日本ジュニア選手権(12月10~11日・長野市)の欠場を認める方針を固めた。