北海道警札幌中央署は28日、寒さをしのぐために、インターネットカフェやまんが喫茶を泊まり歩いていたとして、住所不定、無職、永井孝博容疑者(30)を詐欺(無銭飲食)容疑で逮捕した。
調べでは、永井容疑者は23日夜から25日午後まで、札幌市中央区内のインターネットカフェの個室に滞在。利用料や食事代など計1万5000円を払わなかった疑い。
永井容疑者は氷点下となった寒さのため、同市内のまんが喫茶などで5、6回無銭飲食を繰り返していたとみられ、そのたびに「代金は明日払う」「親に持って来させる」などとだましていた。
永井容疑者が28日未明、まんが喫茶に入ったところ、他店からの連絡を受けた店員が気づき、同署につき出した。調べに対し、永井容疑者は「外が寒くなったから」などと供述しているという。永井容疑者は今月上旬、所持金約4万円で釧路から札幌に来たが、捕まった時は74円しか持っていなかった。【岸本悠】