国会は、教育基本法の改正案について衆議院の特別委員会で本格的な質疑に入り、小泉総理大臣は、今の国会での成立が可能だという考えを強調しました。
特別委員会では、焦点の「愛国心」をめぐって、「我が国と郷土を愛する態度を養う」と教育の目標に盛り込んだ政府案と、「日本を愛する心を涵養する」と前文に盛り込んだ、民主党の対案が審議されています。
「態度を養う、心を涵養するというのには、それほど大きな違いがあるとは思わないので、この点は十分審議していただければ、共通の認識は持てるのではないかなと期待しています。心も態度も両方大事」(小泉首相)
小泉総理は与野党で対立する法案ではないという考えを示し、慎重に審議を進めていけば、今の国会で十分成立が可能だと強調しました。
また、政府案の愛国心をめぐる表現について、小坂文部科学大臣は、「我が国の歴史や伝統について進んで調べようとする態度などを総合的に評価する」として、「子供達の内心に立ち入って評価するものではない」と強調しました。一方、民主党は質疑の中で、審議時間の十分な確保を強く求めました。(24日11:26)