サッカー日本代表のジーコ前監督が、中田英寿選手の現役引退について「日本のサッカーにとって大きな損失。とても残念だ」と悲しむ一方、「今後の活動で成功するよう応援する」とエールを送った。自身の公式ホームページの3日付記事で語った。
記事によると、中田英選手は日本の1次リーグ敗退が決まったブラジル戦の直後、更衣室でジーコ氏に引退の意思を伝えた。同氏は「まだ君は29歳だ。試合に負けた直後の興奮した状態で決めずに、よく考えるべきだ」と諭したが、同選手は以前から決めていたことだとして譲らなかったという。
ジーコ氏は過去4年間、2人はピッチの外では友人となり「単なる監督と選手の関係を超えていた」と振り返った。引退については「あと数年はプレーできると思うが、彼の極めて個人的な決断であり、尊重すべきだ」と理解を示した。
中田英選手は以前から、ジーコ氏の故郷リオデジャネイロでカーニバルを見物したいと話していたといい、ジーコ氏は「(引退で)リオを訪ねてくれる時間もできるだろう」とねぎらった。(共同)
毎日新聞 2006年7月5日 8時49分