サッカーのワールドカップ(W杯)で2度目の優勝を目指すフランスが4日、準決勝のポルトガル戦を前に試合会場のミュンヘンW杯競技場で最終調整を行った。
練習は冒頭15分のみが報道陣に公開され、23人全員がそろってランニングなどでウオーミングアップ。今大会限りで現役を引退するMFジダンは、新鋭FWリベリ、ベテランMFマケレレとともに先頭を走るなど意欲的な姿勢をのぞかせた。
準々決勝のブラジル戦では、ロナウジーニョらの攻撃陣に対してベテラン勢中心の組織的な守備で封じ、1-0で競り勝った。ドメネク監督はポルトガル戦に向け「ブラジル戦と同じようにプレスのイメージはできている」と話し、準々決勝と同じスタイルで戦う意思を示した。
40年ぶりに準決勝に進出したポルトガルはフランスに先だって練習を行い、左足を痛めているフィーゴ主将、出場停止が解けるMFデコも参加し、ミニゲームなどで調整した。2002年大会ではブラジルを率いて優勝し、自身大会2連覇を狙うスコラリ監督は「決勝トーナメントに入ってから困難な試合が続いているが、乗り越えないといけない」と、厳しい表情で話した。(共同)
毎日新聞 2006年7月5日 8時51分